僕が無知なだけかもしれませんが、つい最近「ヘルプマーク」なるものを知る機会がありました。
にゃん太、知らないニャ
僕もそれまでは聞いたことさえありませんでした。
でも話を聞いたり、自分で調べたりするうちに「これはいい!」と思ったので、このブログでも取り扱ってみようと思います。
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まずはマタニティーマークについて
ところでにゃん太さん、マタニティーマークは知ってますか?
ご主人の奥さんがつけてたやつニャ
そう、それです。
厚生労働省のホームページでは、マタニティーマークについて下記のように説明されています。
● 妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。
● さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。
引用:マタニティマークについて |厚生労働省
にゃん太の認識もそんな感じニャ
これもいい制度ですが、僕は妻にマタニティーマークをあまりつけてもらいたくなかったんです。
?なんでニャ?
聞いたことないですか?
マタニティーマークをつけた人を狙ったいやがらせの話。
逆恨みや他人の幸せを快く思わない人が、マタニティーマークをつけた人にわざとぶつかったり、階段から突き落とそうとしたりするって話です。
ときどきワイドショーとかでも取り上げられてるやつニャ
実際にその場面に遭遇したことはないですが、そんな事件が起きていることは耳にしていたので、妻にはつけて欲しくなかったんです。
マタニティーマークをつけることで、巻き込まれる必要のない事件に巻き込まれるリスクに晒されるくらいなら、つける必要ないかなって。
でもご主人の奥さん、つけてたニャ
妊婦さんになったらつけたかったみたいで、押し切られました(汗)
まぁ、妊娠中は常に体調不良なこともあって、基本家で過ごしてましたし、たまに外出するときも僕が一緒にいたので、事件にあうことはなかったんですけどね。
そんな感じでマタニティーマークの理念や考え方は素晴らしいと思うのですが、当初の想定からはかけ離れたリスクが生じてしまっている現状で積極的に活用しようとは、僕は思えません。
ヘルプマークとは
そんなことを妻の妊娠中に考えていたのですが、つい最近(妻の出産後)ヘルプマークの存在を知ったんです。
やっとヘルプマーク出てきたニャ。
…話には順序があるんですよ、にゃん太さん。
Wikipediaではヘルプマークについて下記のように説明されています。
ヘルプマークは、義足や人工関節を使用している患者、内部障害や難病の患者、精神障害、知的障害または妊娠初期の人等、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成された、東京都によるピクトグラムである。
引用:ヘルプマーク - Wikipedia
東京都のものニャ?
もともとは東京都が2012年に考案し開発したマークみたいです。
その後2017年7月に案内用図記号(ZIS Z8210)に登録されています。
てことは、2017年から全国展開してるってことニャ
僕が関西に住んでいるからか、これまで目にすることはありませんでしたが、もしかしたら関東ではすでに市民権を得ているのかもしれませんね。
まだ地域によって温度差ありそうニャ
実際にヘルプマークをつけている方を見かけたら、して欲しい援助や配慮がまとめられていましたので、ここでも紹介しておきます。(東京都福祉保健局より)
電車・バスの中で、席をお譲りください。
外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。 また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。
駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします。
交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。
災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。
視覚障害者や聴覚障害者等の状況把握が難しい方、肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。
マタニティーマークと似てるニャ
配慮や援助という意味では同じような感じですね。
なので妊婦さんがこのヘルプマークをつけていれば、マタニティーマークをつけているときと同じように必要な援助や配慮を受けやすくなる一方で、マタニティーマークをつけている人を狙ったいやがらせに合うリスクを下げることができる、というわけです。
いいとこ取りニャ
でも、難点がひとつ…
もっと広まって欲しいヘルプマーク
まだ知名度が低いということです。
たしかにニャ…
せっかくいい制度だったとしても、誰も知らないようでは援助も配慮も受けられません。
そんなわけで微力ながらこのブログでも取り扱ってみました。
それにこのヘルプマーク、僕の本業とも関連が深いんですよね。
リハビリニャ?
そうです。
このヘルプマークの対象にも挙がっている
● 義足や人工関節を使用している人
● 内部障害を持っている人
なんかは、実際にリハビリを担当している患者さんに多く含まれます。
義足もそうですし、股関節や膝の人工関節の置換術を受けられた人もそうですが、ケースにもよりますが杖なしでも歩けるようになる人は少なくありません。
ただ、杖なしで歩けるからといってすべて元通りかといえば、そんなわけはなく、疲れやすかったり痛みが出やすかったり、不意のときのバランス反応が遅れたり…多少なりとも不便さを感じている人がほとんどです。
なので退院するときのアドバイスとして「お守り代わりとして杖を持つこと」を勧めています。
理由は、杖を持っていれば周りの人の気付きにつながるので、援助や配慮が受けやすくなるからです。
でも、せっかく杖なしで歩けるようになったのに、わざわざ杖を持つことに抵抗のある人が多いのも事実です。
それに、杖なしで歩ける人が杖を持って出かけると、高頻度で置き忘れが発生します。
…たしかに置き忘れそうニャ。
それに邪魔ニャ。
そうなんです。
杖を持つということは、片手が杖でつぶれてしまうので不便です。
でもヘルプマークが周知されれば、選択肢を広げられます。
妊婦さんの件だけでなく、そういった意味でも、もっともっとヘルプマークが世間に浸透していってもらいたいと強く思います。
東京都、いいの作ったニャ♪
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