今年もいよいよ今日・明日でおしまいです。
…が、今年はまったくと言っていいほど年末感がありません。
働いてないからニャ
まぁ、そのせいですよね。
育休まっただ中で、外出は近くのスーパーに買い物に行く程度。
基本、自宅内で過ごしてますからね。
もやしっ子ニャ
にゃん太さん、人のこと言えないんじゃないですか?
ここ最近、にゃん太さんがヒーターの前から動くところ見てない気がしますが?
ト、トイレにはちゃんと行ってるニャ!
あと、寝る時にベッドに潜り込んでもきますね。
…寒いのは苦手ニャ
そこは同感ですね、僕も寒いのは苦手です。
…暑いのもイヤですが。
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ベビーカーでの初電車
でも、この寒空の下、昨日は初めて電車を使った外出をしたんです。
それもベビーカーを押して。
ご主人の息子、いま何ヶ月ニャ?
8ヶ月ですよ。
電車デビュー遅くないニャ?
普通が何ヶ月で電車デビューなのか分からないので、なんとも言えませんが…
でも、個人的には乗る必要がないなら乗らなくてもいいかなって思ってますよ、電車。
なんでニャ?電車は便利ニャ。
…にゃん太さんが、それ言いますか。
にゃん太さん、電車キライですよね?
一度、猫用キャリーバッグに入れて電車に乗ったことありましたけど、大声でずっと鳴きちらしてましたよね??
そんな昔のことは忘れたニャ。
まぁ、いいです。
たしかに電車は便利ですけど、閉鎖された空間に一定時間、他の乗客のみなさんと一緒に乗っていないといけないというのは、リスクもあるし、気も使います。
どういう意味ニャ?
急にぐずりだしたらとか、ベビーカーが邪魔にならないかとか、風邪をうつされたりしないかとか…
たしかにニャ
だからどうしても徒歩か車を選びがちになんですよ。
でも、なんで昨日は電車使ったニャ?
妻がどうしても〇〇(駅直結のショッピングモール)に行きたいって言ったからです。
同じ環境ばかりではストレスも溜まりやすいですからね、妻の気分転換も兼ねて行くことにしたんです。
でも、そこって駐車場もあるんですが、年末休みに入っていることもあって絶対混むし、なにより駐車料金が高い。
で、消去法で電車…となったわけです。
まぁ、電車といっても正味乗ってるのは10分くらいなもんですけどね。
で、どうだったニャ?
…気を使いました、すごく。
僕、仕事の関係上、ベビーカーみたいなのを押すのは慣れてるんです。
仕事の関係上って、リハビリの仕事ニャ?
そうです。
てことは、慣れてるってそれ「車椅子」ニャ?
正解です。
車椅子はイヤでも使わないといけないですからね。
余談ですが、自分で乗れば前輪を上げたウィリー状態で止まれます…ってこれは多分リハビリ専門職なら学校時代に練習するんですけどね。
遊びの練習ニャ?
断じて違います。
脊髄損傷の患者さんをはじめ、車椅子で生活しないといけない人、特に自分で車椅子を動かして生活しないといけない人(電動除く)には必要な技術なんですよ、ウィリーって。
それを指導する側ができないと、やっぱり都合悪いですからね。
…余談おしまい。
ベビーカーと車椅子との相違点
そんなこんなで、車椅子の扱いは慣れているのでベビーカーも似たようなもの…と考えていたんですけど、微妙に違うんです。
どっちの方が使いやすいニャ?
ものによるんでしょうけど、現状では断然車椅子ですね。
僕が感じた大きな違いは、
● 重さ
● 頑丈さ
● 機動性
● クッション性
● ティッピングレバーの有無
の5項目です。
説明がほしいニャ。特に最後のが分からないニャ
重さ
これはそのままですね、車重です。
車椅子の方が基本重いです。
この点に関してはベビーカーの方が有利ですね。
頑丈さ
車体の歪みにくさや、使われている素材の硬さ、接続の安定性などが関係します。
これは車椅子の方が頑丈です。
まぁ、そのせいで車椅子の方が重くなりやすいんですけどね。
機動性
小回りの利きやすさです。
車椅子の圧勝。
車椅子はその場で旋回ができるくらい、小回りがききます。
クッション性
これは使われているタイヤの種類に関係してきます(サスペンション付きの車は一般的ではないので)。
タイヤは大きく2種類、ソリッドタイヤとチューブタイヤに分類されます。
簡単に言えば、ソリッドタイヤはゴムの塊でタイヤを作ったもの、チューブタイヤは自転車のタイヤと同じで空気の詰まったチューブをタイヤの中に入れているものです。
基本的な車椅子では前輪がソリッドタイヤ・後輪がチューブタイヤです。
対して、基本的なベビーカーでは、すべての車輪がソリッドタイヤとなっています。
結果、車椅子の方がクッション性も高いです(最近はベビーカーにもチューブタイヤを使用しているものも増えてきましたが)。
ティッピングレバーの有無
これは耳馴染みがない人も多いと思います。
車椅子の一部分の名称です。
車椅子後輪の後ろの下の方、つまり車椅子を押す人の足元にあるレバーで、段差の乗り越えなどで前輪を浮かす必要がある時に使用します。
このレバーの有無で、前輪を浮かすための労力が格段に変わるんですけど、ベビーカーにはそんなものついてません。
相違点から分かること
けっこう違うニャ
そうなんです。
まぁ、道路とかで操作する分にはベビーカーでも車椅子でもそんなに変わらないんですけど、電車の乗り降りはかなり違いました。
車椅子では後輪を支点にしてティッピングレバーとハンドルを操作することで、テコの原理を利用して前輪を上げるんですけど、テコとして機能するためには車体が歪まないことが前提なんです。
頑丈さで劣るベビーカーで、前輪を浮かすためにテコを働かせようとしてもうまく力が伝わりません。
さらに、車椅子ではティッピングレバーとハンドルの両方を使って操作するので荷重は分散するのですが、ベビーカーはハンドルのみの操作となるため、ハンドルに荷重が集中することも車体の歪みがより強く出る要因となっています。
説明が小難しいニャ
…つまり「思ってたよりも前輪を上手く上げることができず、電車の乗り降りに手こずった」ということです。
それならはっきりそう言えばいいニャ
・・・。
ベビーカーを押しながら上手く電車を乗り降りするには
電車に乗り込む時
まず電車に乗り込む時を想定します。
電車のほうが高いことが多いニャ。
あと電車とホームの間に隙間ができやすいニャ
そうですね、なのでポイントは前輪を上手くあげられるかどうかにかかっています。
さっき、車椅子よりもやりにくいって言ってたニャ
車椅子よりもやりにくいですが、できないわけではないです。
大切なのは運動の支点を作ることです。
どういう意味ニャ?
前輪を浮かせるためには、後輪を軸としてベビーカー全体を後方に回転させる必要があります。
このとき、回転運動の軸(支点)となる後輪が動いてしまうとうまく回転運動を起こすことができないのです。
車椅子の場合、ここでティッピングレバーが活躍するのですが、ベビーカーにはついていないません。
どうしたらいいと思いますか?
後輪を動かなくすればいいニャ
正解!
左右どちらでもいいので、片方の後輪を片足を使って固定させればいいわけです。
ただベビーカーは車体の剛性が低く歪みやすいので、回転させる時にハンドルは押し下げるだけではなく、少し後ろに引き下げるように力を加えるほうが少ない力で前輪を浮かせることができます。
電車から降りる時
では電車から降りる時の状況を考えてみます。
さっきの逆ニャ。降りる先のホームの方が電車より低いことが多いニャ。
そうですね、もちろん電車とホームの間に隙間もできやすいです。
勢いで降りれそうニャ
それは危険すぎるので絶対ダメです。
ぇ?
万が一、車輪が電車とホームとの隙間に落ちたら大事故につながってしまいます。
それは大変ニャ!
降りるときのポイントは後ろ向きです。
ベビーカーを操作する人が先に降りて、ハンドルを上に引き上げ後輪を少し浮かせながらバックでベビーカーをホームへ降ろすのが安全です。
これは車椅子で段差を降りる時と同じ操作方法になります。
でも、ここで説明した方法よりももっと簡単で安全な乗り降りの方法があるんですけど、わかりますか?
…わからないニャ
もうひとり、誰かが手伝ってくれればいいんです。
乗るときも降りるときも、ちょっと前輪を持ち上げて移動先(電車内やホーム)にのせてくれるだけ、ほんの1秒くらいで終わってしまうくらいのお手伝いがあるだけで乗り降りのしやすさは格段に違います。
僕も逆の立場なら、そういうちょっとした気遣いができるように心がけたいものです。
あ、もちろん手伝うときは乗り降りのタイミングに合わせないと危ないので、「手伝いますよ」と声をかけることが大切です。
助け合いニャ
今回のまとめ
- ベビーカーと車椅子、用途は似ているけど性能や特徴には違いがある
- ベビーカーを押しながら電車に乗り込む時は、前輪を浮かしやすくするために後輪を固定し運動の支点をつくる
- ベビーカーをホームに降ろす時は、後ろ向きに降りる
- ちょっとの手助けで格段に乗り降りしやすくなる
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