今回は僕が職場に育児休業を申請する前に、実際に行った準備について書きたいと思います。
申請するのに準備なんて必要ニャ?
申請手続き自体は総務部などとのやり取りがほとんどなので、淡々としたものです。
そこに準備なんてまったく必要ありません。
なら準備いらないニャ
女性が育児休業を申請する場合なら準備なんていらないでしょう。
でも、男性だとちょっと違います。
にゃん太さん、男性が育児休業を取るって聞いて、女性が育児休業を取るのと同じ印象を持ちますか?
珍しいって思うニャ
それです。
男性が育児休業を取ることに対して、みんながにゃん太さんと同じように「珍しい」と思うかどうかは分かりませんが、女性が育児休業を取るのと同じように受け止める人はまだまだ少数派だと思います。
?それが準備と関係あるニャ?
あるんです。
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制度の確認(特に収入について)
これ前にやったやつニャ
男性が育児休業を取るかどうかで、外せないポイントが収入です。
育児休業を取ることで世帯の収入がどのように変わるのか(どれくらい減るのか)を事前に確認しておくことは非常に重要と言えます。
以前の記事でも書きましたが、育児休業手当金と社会保険料免除によって実際に手元に残る金額は、働いているときの毎月の手取り額の8割くらいになりました(育児休業期間180日以内 賞与除く)。
それともうひとつ、育児休業手当金を受け取るタイミングです。
給料のように毎月もらうことはできません。
ぇ?毎月じゃないにゃ?
育児休業手当金は原則2ヶ月分まとめて支給されます(希望により1ヶ月ごとの支給も可)。
例えば、5月1日から育児休業を取り始めたとしましょう。
5月1日~5月31日と6月1日~6月30日の2ヶ月分の育児休業手当金の申請は、
7月1日~8月31日(支給対象期間の末日の翌日から2ヶ月経過する日がある月の末日)の期間中に行う必要があります。
ただ育児休業手当金の申請手続きは通常、会社(事業主)が間に入って行ってくれます。
自分の会社がどうなのかは、育児休業を申請するときにでも確認しておくといいです。
…ん?
てことは、育児休業取りはじめて2ヶ月以上は収入ゼロニャ??
その可能性があります。
収入がゼロとなる期間があることも、しっかり認識しておいた方がいいですね。
(参考:厚生労働省 - 育児休業給付の内容及び支給申請手続について)
妻と相談
これが一番大切です。
男性側がいくら「育児休業を取るぞ!」と意気込んでも、妻が望んでいなければ空回り…それどころか逆効果になってしまうことだってありえます。
● 夫が育児休業を取ることを、妻はどう思うのか?
● 夫が育児休業を取るとしたら、どのタイミングでどれくらいの期間取って欲しいのか?
● 育児休業中、夫にはどんなことをしてもらいたいのか?
などを話し合っておく必要があります。
ご主人も、育児休業を取る前に話し合ったニャ?
もちろん話し合いました。
うちの場合、妻から「育児休業を取って欲しい」と言われたわけではなく、僕が「育児休業を取ろうと考えている」と話を切り出したんですけど、その話し合いでお互いの価値観をすり合わせておいて本当によかったと思います。
夫が育児休業を取っても、妻に望まれてなかったら悲しいニャ
あと話し合うときですが、ひとつ前の項目「制度の確認」を一緒にしておくのもオススメです。
育児休業が取れる期間やタイミングの確認はもちろんですが、特に何かと出費もかさむ時期ですからお金のことも可能な範囲で計画を立てておく方が「思ってたのと違う…」ってならなくていいと思いますよ。
職場の同僚へのヒアリング
これは「男性が育児休業を取ることに対して、みんなどう思ってるのかな?」っていう興味本位半分で聞いてまわりました。
…それって、「僕、育児休業取ります!」って言ってまわってるようなもんじゃないニャ?
ま、そうですね(笑)
でもヒアリングのときには「僕が育児休業を取ったらどう思うか?」を聞いたわけではなくて、
子どもがいる男性の同僚に対しての質問
● 子どもが生まれた時、育児休業を取ることを考えたか?
● 妻から育児休業を取って欲しいと言われたことがあるか?
子どもがいる女性の同僚に対しての質問
● 夫に育児休業を取ってもらいたかったか?
上記のようなことを日常会話の中で聞いてみました。
どうだったニャ?
んー…、まちまちでしたね。
ちゃんと集計したわけではないですが、うちの職場でヒアリングした全体的な印象は、
子どものいる男性
● 育児休業を取れたらいいなとは思ったけど、実際に取ろうとは思わなかった
● 妻から育児休業を取って欲しいと言われたことはなかった
子どものいる女性
● 夫に育児休業を取って欲しいと思ったことはあるけど、伝えたことはない
● 現実的には収入が心配
という回答が多かったですね。
理想と現実って感じニャ
まぁただ、このヒアリングをしてよかったって思ったのは、夫(男性)が育児休業を取ること自体を否定するような回答がなかったってことですね。
さすがに男性が育児休業を取ることに否定的な意見が多いと、申請自体を再検討しないといけなかったかもしれませんから(汗)
実際に育児休業を取得した人(男性)の体験談を聞く
ラッキーなことに僕が以前勤めていた病院の先輩(男性)に、育児休業を取ったことがある人がいたので、その時の話を聞かせてもらいました。
レアキャラニャ
職場は違いますが、同職種の男性で育児休業を取ったことのある人の話を聞けたのは、非常に参考になりました。
その先輩が所属している職場でも、男性が育児休業を取るのは初めてのケースだったようで事務手続きで少し手間取ったらしいですが、それ以外は復帰後も含めて特に問題はなかったそうです。
僕が個人的に参考になったのは、業務の引き継ぎ・申し送りのところですね。
やはり育児休業とはいえ、仕事に穴を開けることには変わりないので大きな心配事のひとつだったのですが、先輩の話を聞くことでイメージしやすくなりました。
僕はたまたま身近に似たようなケースの経験者がいたので直接話を聞くことができましたが、現状ではたぶん稀なケースだと思います。
なので現実的な方法としては、やはりブログやSNSの活用がポイントになると思います。
特にTwitterなどのSNSは、自分の気になることを検索することもできれば、質問して広く回答を求めることもできるのでオススメです。
まとめ
男性が育児休業を申請するにあたって、オススメの事前準備を4つ挙げさせてもらいました。
その人によって置かれている状況やバックグラウンドが異なるので、優先度やディテールは変わると思いますが、ここに書かせていただいたことはやっておいて損はないと思います。
男性が育児休業を取ることは、まだまだ少数派です。
でも、社会は着実に男性の育児休業を受け入れる方向に動いています。
ぜひ少数派になることを恐れずに、準備を整えつつ前に進んでいただければと思います。
育児休業を取ることは悪いことじゃないニャ
自分が決めたことに自信持って進むニャ!
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